青森ニンニクの販路拡大を目指しブランド化へ

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出来上がった「青森の黒にんにく」を丁寧に選別する柏崎青果の従業員ら

全国生産量の7割を占める青森ニンニクの販路拡大を目指し、青森県黒にんにく協会(おいらせ町)がブランド化を進めてきた「青森の黒にんにく」が今年7月、特許庁の地域団体商標に登録された。ニンニクを高温で熟成させ、特有の臭みを消し、ドライフルーツのような食感を生みだした健康食品。協会加盟企業の出荷先は世界20カ国以上に広がっている。

同協会は2008年5月に上十三、三八地域の食品企業で発足した。黒にんにくを手掛ける企業が増えるにつれて津軽地域にも会員が広がり、現在は9社・団体が加盟する。

発足時から協会の支援を担当してきた青森県中小企業団体中央会の古川博志主幹は「先行した三重県では02年ごろから『発酵ニンニク』として商品化されていたが、青森県内では06年ごろ急速に広がった」と話す。弘前大学医学部の佐々木甚一教授(06年当時)が、熟成した黒いニンニクに優れた抗がん作用があることを動物実験で確認した|と発表したことがきっかけという。

黒にんにく製造に参入する企業が増えたのには、生ニンニクとしての出荷規格に合わない「裾もの」の有効利用や、新物との切り替え時期に発生する前年在庫の処理につながるというメリットがある。協会に加盟する企業の年間売り上げも着実に増加。13年度は約13億5千万円に上った。

協会発足時からの会員である柏崎青果(同町)は、米国、フランス、スペインなど海外の販路開拓にも積極的だ。柏崎瑞貴専務(40)は「黒にんにくは国内では健康食品のイメージが強いが、欧米ではペーストやソースなどの食材として高く評価されている。さらに伸ばせる感触がある」と手応えを語る。

(東奥日報)