技術革命へ「人材」育成

三村申吾知事

農山漁村を一体化した地域経営などについて語る青森県の三村申吾知事

青森県が直面する最重要課題が人口減少問題だ。これを克服し持続可能な県を実現するためには、むしろ課題を伸びしろの大きいチャンスととらえ、果敢にチャレンジし、未来をより良い方向にチェンジしていくことが何より大切だ。

本県は「攻めの農林水産業」、農山漁村の地域経営の推進、青森ライフイノベーション(技術革命)戦略などに取り組み、着実に成果を上げてきている。

農山漁村の集落体を一つの経営体ととらえて運営する仕組みは、他の地域ではやっていない。「短命県返上」のスローガンの下、医療機器製造の分野で、都内のメーカーと県内企業とのコラボレーション(共同作業)も生まれている。ただの「改善」ではなく、イノベーションが重要だ。

一貫して力を入れてきたのが「人財」育成。やはり人から始まり、人と素材がつながり、そこからイノベーションが生まれる。例えば、単なるリンゴジュースではなく「アップルサイダー」を作る。ただニンニクを売るだけではなく、黒ニンニクに加工し(生産者を)グループ化して商品の水準を整え、パッケージとして売り込む。人口の社会減対策として、こうした生活の基盤となる仕事づくりが重要となる。

県職員に笑われるのだが、ネイルアートだろうが、眉毛を切る仕事だろうが、若者がそういう商売をしてみたい、Jターンで青森に来てやってみたいというなら、「どんどんやらせろ」と職員に言っている。そういう子たちが本県に多様性を生み出す。青森でチャレンジできる仕組みを県が整える必要がある。

こうした取り組みの効果を最大限獲得するため、県民の皆さんと一丸となってチャレンジしていきたい。

(東奥日報)