只見線不通区間 鉄路での再開決まる 高まる地域振興の機運

IMG

風光明媚な車窓が人気の只見線。不通区間の再開に合わせて地域活性化の動きも加速している=5月4日、福島県三島町

福島、新潟両県を結ぶJR只見線は「日本一のローカル線」として鉄道ファンに高い人気を誇っている。2011(平成23)年7月の新潟・福島豪雨で不通となっていた区間の復旧が決まり、奥会津の自然や文化を生かした利用促進策が打ち出されている。訪日外国人客もタ-ゲットだ。

不通区間となっているのは、金山町の会津川口駅と只見町の只見駅間。豪雨により鉄橋が流されるなど大きな被害が出た。JR東日本は現在、不通区間で代行バスを運行しているが、地元の強い要望を受けて6月に鉄路での復旧が決まった。県が線路や駅舎などの鉄道施設を保有し、JR東日本が列車を運行する「上下分離方式」を採用し、2021年度中の運行再開を目指す。

JR只見線は風光明媚(めいび)な路線として知られている。新緑や紅葉など四季折々の風景、鉄橋でわたる只見川、たちこめる川霧…。「乗り鉄」「撮り鉄」などさまざまな鉄道ファンを魅了している。これらを生かして利用促進を図るため、沿線ではさまざまな取り組みが進んでいる。

県は吉本興業と連携し、お笑い芸人が同行する只見線体験ツアーを9月から催す。「絶景列車、只見線!奥会津魅力満載キャンペーン」と題して奥会津のパワースポット巡りなども企画され、JR只見線の魅力を全国に発信する。

地元では国内だけでなく、JR只見線が目当ての訪日外国人客も重視している。只見川にかかる鉄橋の景色などが人気を集め、中国や台湾などからの観光客が年々増えている。沿線自治体は外国語の字幕が付いたPR動画の製作、外国人向け周遊ルート整備などを進めており、JR只見線を核にした地域振興に力を入れている。

(福島民報)