世界遺産の地、多言語でおもてなし 岩手ひらいずみ通訳・ガイドの会

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タイからの観光客に中尊寺の歴史を伝える千葉さん(左から3人目)と佐藤さん(同4人目)=7月25日、岩手県平泉町平泉

世界遺産を備える岩手県平泉町の通訳ガイド団体は、訪日外国人客(インバウンド)増加の好機をつかむため活動を活発化させている。世界に地域の魅力を発信できるよう多言語の対応力を磨き、観光振興に結び付けている。

「金色堂はかつて屋外で輝きを放っていました」。多くの観光客でにぎわう平泉町平泉の中尊寺。7月25日は、通訳案内士らで組織する岩手ひらいずみ通訳・ガイドの会(岩渕勝夫会長)の千葉敏明さん(70)と佐藤道夫さん(63)が流ちょうな英語で外国人グループに寺の歴史を伝えた。

タイから訪れた公務員ドゥエンペン・パラサルムさん(41)は「多少の予備知識はあれど、英語で案内してもらうとより理解が深まる」と笑顔を見せた。

同会は2006年発足。現在は中国出身者を含む45人で構成し、英語や中国語など5カ国語に対応し、訪日客のおもてなしに励む。案内件数は年30~40件。ただ、訪日客が急速に増える中、知名度不足などから案内数は伸びていない。

そこで本年度は発信力を高めるため町内他団体との連携を模索し、外部講師を招いた語学研修も新たに企画する。副会長の千葉さんは「地元の良さを世界に伝えるチャンス。言語の枠を広げ、需要に応える」と意気込む。

(岩手日報)