スキーメーカーが冬の楽しみを提供

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バックカントリースキー向けのブルーモリス製品が並ぶ活動拠点「4−Ride(フォーライド)」と盛専務=8月3日、青森市

国内に自社工場を持ち、大量生産するスキーメーカーは現在、2社のみとなった。その一つが、今年創業95周年を迎えた青森県平内町の「ブルーモリス」(工藤廣社長)だ。

スキー・スノーボード離れや少子化が進む中、国内外のバックカントリースキー(山スキー)愛好者の人気を集める八甲田を中心に、同社は外国人客向けの体験型観光に乗り出した。昨年12月、八甲田の観光事業者らと「青森スノーランド活性化協議会」を設立。八甲田の大自然の中で滑ることを最終目標に、初心者には雪遊びやゲレンデスキー、スキー製作体験などを通して、リピーター客の獲得を目指す。

盛健一専務(50)は「どんなにいい商品を作っても売れない時代。遊ぶ場を提供する『モノ』から『コト』への転換が必要だ」と体験事業の狙いを語る。

同社は昨年12月、八甲田の玄関口に当たる青森市郊外に協議会の活動拠点となる施設を開設した。今年5月には第2種旅行業を登録。今夏は陸奥湾でマリンスポーツを体験できる拠点も設けた。

冬季観光は青森県の長年の課題だが、盛専務は「夏に面白いと思ってもらえれば冬も来るはず。年間通じて飽きさせない取り組みが欠かせない」と強調している。

(東奥日報)