旅行者の「隠れ家」経営

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民泊の利用者が集まる交流スペース。斎藤さん(右から2人目)は「会津の魅力を伝えられる、もてなしをしたい」と話す=7月27日、会津若松市

福島県有数の観光地・会津若松市に6月、空き家を改修した民泊施設がオープンした。切り盛りするのは情報技術(IT)に特化した地元の大学「会津大」の卒業生2人。同市は東京電力福島第1原発事故の影響が続き観光客数が回復しておらず、外国人旅行者数も少ない。2人は「会津の先駆けとなるような施設にしたい」と意気込む。

経営するのはいずれも27歳で、会津大コンピュータ理工学部卒の会社員斎藤拓哉さんと飲食店従業員根本翔さん。繁華街の裏路地を抜けた場所にあり、その名も「隠れ家(が)」(会津若松市馬場町1の42)。大学時代にゲストハウス経営の夢を抱いた2人が6月17日に開業した。

会津若松市には昨年、約300万人の観光客(市まとめ)が訪れたが、外国人の宿泊者は1万1241人にとどまる。外国人も満足できるようにと、準備を進めた施設には客室や交流スペースを設置。トイレやキッチン、風呂は共同で、キッチンにバーカウンターを作り、従業員や観光客が気兼ねなく話せる空間にした。外国人向けの観光マップも作製する考えで、オーナーの斎藤さんは「鶴ケ城など有名な観光施設だけでなく、人と人との出会いや交流も観光資源として広めたい」と力を込めた。

(福島民友)