ひっぱるおいしさPR / 山形の「ひっぱりうどん研究所」

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ひっぱりうどん研究所が〝発祥地〟をアピールする「ひっぱりまつり」。
多くの来場者でにぎわう=2月18日、村山市の戸沢地域市民センター

乾麺のうどんを鍋でゆでて熱いままおわんに引き上げ、納豆、缶詰のサバ、ネギ、生卵などの具や薬味を入れたしょうゆだれにからめて味わう。これが山形県内陸部を中心に多くの家庭で親しまれる「ひっぱりうどん」だ。村山市の市民団体「ひっぱりうどん研究所」は同市西部の戸沢地域を〝発祥地〟とアピールし、特色ある食文化を県外にも広く発信する活動に取り組んでいる。

戸沢地域内の樽石地区には、戦前から戦後にかけて炭焼き職人が山ごもりの際に食べたのが、ひっぱりうどんの始まり-という説がある。これを追い風に、ひっぱりうどんを題材とした地域づくりを進めようと、地元住民らが2010年2月、研究所を発足させた。

現在は、1人100円で食べ放題の「ひっぱりまつり」の開催や、村山市出身でグループサウンズバンド「ザ・キャプテンズ」のボーカル傷彦さんと共同でひっぱりうどんのテーマソングを制作するなど、PR活動を加速させている。

「先人たちの努力が現在の地域発展につながっていると感じさせる」と同研究所長の佐藤政史さん(46)。おいしく味わうだけでなく、先人への敬意や感謝も伝承していくことが大切と考えている。

(山形新聞)