外国人向け素泊まり旅館

自由にくつろげる「YUMORI ONSEN HOSTEL」のラウンジ。
昨年のプレオープン時も大勢の人でにぎわった=2018年11月17日、福島市土湯温泉町

福島市・土湯温泉の旅館「山水荘」は昨年、インバウンド(訪日外国人客)などをターゲットとした旅館「YUMORI ONSEN HOSTEL(ユモリ・オンセン・ホステル)」をオープンさせた。

食事を提供しない素泊まりが基本で、共有スペースにあるキッチンで持ち込んだ食材を調理できる。日本で当たり前の1泊2食付きプランを割高ととらえる外国人が少なくないことや、外で自由に食事したいとのニーズが高いことに対応した。

山水荘の渡辺利生常務(30)によると、宿泊客の出身国は多様で40カ国を超える。「ドリフト体験」ができるエビスサーキット(二本松市)を訪れる外国人が目立つという。山水荘で働くベトナム人スタッフ、ブ・バン・グエンさん(32)は「温泉や、ベトナムであまり降らない雪は魅力。特に冬は訪れる人が増える」と母国から見た福島の魅力をそう話す。

来年、東京五輪野球・ソフトボールの一部試合が開催される福島市。渡辺常務は「五輪を契機にどれだけ成果を残せるかが、今後国際化の時代に生き残っていけるかどうかの鍵になる」と意気込む。「多言語の案内板の設置やキャッシュレスへの対応など、やるべきことはたくさんある」

(福島民友)