活きる食/辛さで地域を熱く @福島・ハバネロ生産組合

真っ赤に色づき収穫期を迎えたハバネロ=10月2日、福島県平田村

「自称・日本一辛(から)い村」。福島県平田村のキャッチコピーが注目を集めている。ハバネロを特産として村の知名度を上げ、地域活性、農業振興につなげる取り組みが進んでいる。

村内の道の駅ひらたにはカレーやドレッシングなど、10以上の激辛商品が並んでいる。使用しているハバネロは全て村産。道の駅が全量買い取り、毎年のように新商品を開発している。「ハバネロ戦隊カラインジャー」など、高野哲也駅長(59)が考案したユニークな名前も人気の理由だ。

生産が始まったのは2012年。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後の農業を元気づけようと、数人の農家が「見た目がかわいいから」と育て始めた。高野駅長は「突然ハバネロが出荷されて驚いた」と苦笑いで振り返る。戸惑いつつも激辛商品を発売すると、人気に火がついた。

「日本一辛い村」を自称したのは17年。徐々に生産者が増え、19年には生産組合を設立した。一年目に150㌔だった収穫量は、20年には2㌧を超えた。高野駅長は「販路拡大を図り、生産を軌道に乗せたい。産学連携、産産連携の道も探る」と意気込んでいる。

(福島民報)