岩手県山田町のかき小屋/豪快、安全に海の幸満喫

感染症対策を講じた店内で、笑みを浮かべて大粒のカキを味わう客ら=岩手県山田町船越

カキ養殖が盛んな岩手県山田町で町観光協会(川石睦会長)が運営する同町船越の三陸山田かき小屋が、今年も観光客でにぎわっている。国の「Go To トラベル」を経て遠来の客も目立ち、新型コロナウイルス対策を講じながら特産の魅力を伝えている。

山田湾のそばにある店内では、スコップを使ってカキを豪快に蒸し上げ、地元女性たちが手際よく殻をむいて提供。「カキは春ごろに一番、身が大きくなる」など、浜のお母さんならではの話で盛り上がる。

北上市柳原町の会社員宮沢奏衣さん(23)は「おいしくて(スタッフの)トークもすてき。旬を迎える春にまた来たい」と濃厚な味わいを堪能した。

利用は予約制で、感染症対策のため受け入れは1回20人まで。異なる都道府県の客が隣り合わないよう席の配置にも配慮。常に換気し、しょうゆ差し一つ一つまで消毒を徹底する。

コロナの影響で飲食店需要が減り、漁業者は苦戦が続く。だからこそ、かき小屋は県外を含む誘客で、観光と水産業の盛り上げに一役買っている。同協会の沼崎真也事務局長(47)は「年末年始の休業日を例年より増やして対応する」と安全安心な運営に万全を期す。

(岩手日報)