リンゴの栽培技術活用
津軽みらい農協「津軽の桃」(青森県平川市)

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リンゴの産地として知られる青森県津軽地方で近年、モモの生産が盛んだ。津軽みらい農協(本店平川市)は管内のモモを「津軽の桃」として売り出し、統一ロゴマークを商標登録するなどブランド化に向けた取り組みを活発化させている。

津軽の桃の特徴は、昼夜の寒暖差が大きい気候に育まれた果肉の締まりと糖度の高さ。収穫期が遅く、他の主産地と競合しないため、市場では高値で取引されている。

モモの栽培に力を入れるきっかけとなったのは「1991年の台風19号で受けた大きな被害だった」と話すのは同農協もも生産組織協議会会長の木村俊雄さん(68)=平川市。もともとはリンゴだけを栽培していたが、台風前に収穫できる作物はないかと探した結果、リンゴの栽培技術を生かせるモモにたどり着いた。

2004年、地元の農家12人で平賀桃生産組合を設立。リンゴ早生(わせ)種の価格低迷もあって、農家のモモ栽培への関心は高まり、生産者、栽培面積が年々拡大した。同農協によると、現在は同市や田舎館村、黒石市の約70人が約11ヘクタールで栽培している。

今年からは「津軽の桃」のうち、糖度14度以上を化粧箱に入れ「プレミアム桃」として販売。市内の事業所でも、多彩なスイーツや加工品が次々と開発されている。木村さんは「産地化のため、さらに収量を増やしたい。そのためには、若い農家にも魅力ある環境づくりをしていかなければならない」と語った。
【東奥日報】