酒蔵ツーリズム

酒蔵を見学し、日本酒を試飲するIWC審査員ら=2018年5月、山形県米沢市

世界最大のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」日本酒部門審査会の山形県内開催を契機に、山形県酒造組合は「酒蔵ツーリズム」の確立に取り組んでいる。県産日本酒の魅力のほか山形の風土に触れてもらい、観光振興、インバウンド(訪日外国人客)拡大に生かす狙いがある。

昨年5月のIWCで県産酒は3銘柄が部門最高賞を受けるなど好成績を挙げ、国内外の審査員から高い評価を得た。酒蔵ツーリズムは酒蔵巡りをメインに、本県ならではの観光地見学、体験を組み合わせ、旅行者に五感で山形の魅力に触れてもらう趣向。国内外で認知度が高まっている今こそツーリズム確立の好機だ。

同組合の仲野益美会長(58)は「われわれは県民に育てられた。観光振興に貢献し、県民に恩返ししたい」と語る。東北各県や県ワイン酒造組合との連携も視野に入れる。

19年度内に酒や食、伝統工芸などの商談会を兼ねたフェアの開催を予定し、県も後押しする。「山形を日本酒の聖地にしたい」と仲野会長。非日常を多くの人に体験してもらうことが、観光振興の鍵になる。県産酒は金額では表せない吸引力がある。取り組みは始まったばかりだ。

(山形新聞)