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PRGenki × 山形県酒造組合

ゼミ演習で実施した酒蔵見学(東の麓酒造・南陽市)

海外での日本酒人気が高まる中、国内においては若者の日本酒離れが進んでいます。一方、若い世代の柔軟な発想で日本酒を活用した新たな取り組みも始まっています。今後の日本酒の在り方について、本県の大学生と酒造組合会長が対談を通じ今後の展望を語り合いました。

日本酒は「大人の酒」興味持つ機会づくりが必要

遠藤さん(以下・遠藤) 日本酒は「大人の酒」のイメージ。飲む機会は多くはないですが、大人の方とご一緒する際に味わったりすると、新たな発見があって楽しいです。

仲野会長(以下・仲野) 若い方が、お酒自体をあまり飲まなくなりました。「カクテル」などは、私たちが驚くような、飲む人の自由な発想に委ねられた飲み方がありますが、実は日本酒もいろいろなものをつくり出すことができる。また、日本食が世界中で憧れの対象になっていますが、日本酒は日本食との相性が最高。豊かな可能性と、「憧れの対象」という点を打ち出していけば、より幅広い人たちに受け入れられるのではないでしょうか。

遠藤 ゼミで酒蔵を見学に行き、造り手の方に話を伺って、味を知りたい、ぜひ飲んでみたい、という気持ちになりました。興味を持ち、飲みたくなるような機会をつくることが大切だと思います。

日本が詰まった「国酒」若い力生かし積極発信

仲野 豊かな国には、その国を代表する「国酒」があります。日本酒には、日本人の叡智や思い、文化が詰まっている。「日本そのもの」ということができます。原料のコメにはないフルーティーな香りを生み出したり、パスツールが考案するはるか以前に、低温殺菌法(火入れ殺菌)をやっていたり、といった高度な技術も自慢といえます。日本の誇り、自信、プライドが結集しているのです。「どんな料理にも合わせられる」ところも、協調性がある国民性に通じるかもしれませんね。

遠藤 旅先で立ち寄った居酒屋で、地元の日本酒を飲み比べ、それぞれの味の違いを楽しむことができました。日本酒は日本の文化、ということですが、地域性が感じられる存在になってくれればもっとうれしいですね。日本酒には、食と人をつなぐ存在として大きな可能性がある一方、私たちの世代の人たちはそれを忘れているように感じます。クリエーティブの力を生かして、日本酒の良さをもっと広げていきたいです。

仲野 ファッションや家具など、お酒以外で新しい感性を持つ人たちとコラボレーションして、良さを発信していくことが必要。若い人たちの力をぜひ貸していただきたいですね。

山形県酒造組合 会長 仲野益美さん
(なかの ますみ)天童市出身。東京農業大農学部醸造学科卒。出羽桜酒造代表取締役社長。2016年から山形県酒造組合会長。日本酒造組合中央会海外戦略委員長、東京農業大学客員教授、東京大学大学院非常勤講師、山形県ブランド特命大使などを務める。

遠藤瑞歩さん
(えんどう みずほ)20歳。山形市出身。東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科3年。

山形県酒造組合
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https://yamagata-sake.or.jp

●お酒は二十歳になってから。 ●お酒はおいしく適量を。 ●飲酒運転は絶対にやめましょう。 ●妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。 ●のんだあとはリサイクル。