山形大工学部が核 有機エレクトロニクス関連産業の集積進む

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次世代の照明やディスプレー用光源として注目を集める有機EL(エレクトロルミネッセンス)。山形県では米沢市の山形大工学部を核とし、有機エレクトロニクス関連産業の集積が進んでいる。中でも、有機EL照明パネルは製品化が実現し、世界的にも日本が優位性を保っている分野だ。
有機ELはガラスやプラスチックなどに塗った有機物に電気を通すことで発光させる技術。薄く成形できる上、消費電力が少なく、面全体が発光する特性を持つ。形状に制約がないためデザイン性の高い照明器具の製造が可能で、高付加価値化が期待できる。
山形県内では、有機ELパネルの量産化に取り組むルミオテック(同市)のパネルを用いて、企業や研究機関が開発、製品化を進めている。山形県の特産品であるサクランボをモチーフにしたフレキシブル照明やタワー型の製品など、身近なイルミネーションとして使用できる製品は金融機関などで目にする。料亭の個室などには官民がタッグを組んで作り上げた照明が取り入れられており、普及を後押ししようという動きが広がっている。
山形県も県立博物館や山形美術館などの文化施設に積極的に導入。紫外線を出さないため展示品の退色や劣化の防止につながる上、自然光に近いことから本来の色を再現できるという。
「有機ELといえば山形」の地位を確固たるものにするため、継続的な産業集積や需要開拓など産学官の連携した取り組みが進められている。

【山形新聞社】