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観光女子高生、時代に新風 山形商高産調ガールズ

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夏の山形を盛り上げる浴衣の着こなしを提案する山形商業高の産業調査部メンバー=7月12日、山形市の霞城セントラル
山形商業高(山形市)産業調査部が山形を舞台に展開する活動が面白い。観光客向けに市内の名所案内ツアーを企画したり、夏を彩る浴衣の着こなしを提案したり。根底にあるのは地域のにぎわいを取り戻したいとの願いだ。高校生ならではの斬新な発想が停滞感漂う時代に新風を吹き込む。

「産調ガールズ」の愛称で親しまれる同部を内外に知らしめたのは昨年11月の全国高校生徒商業研究発表大会での活躍だ。「人口増大計画」をテーマに企業誘致や出生率アップに向けた研究成果を披露。県勢初の最優秀賞に輝いた。

新体制では「光」を切り口にしたにぎわい創出をテーマに据えた。昨冬は市中心部のブライダル複合施設でプロジェクションマッピングを展開し、今夏はJR山形駅近くのビルに浴衣の着こなしを提案するマネキンを設置。部長の3年野本真穂さん(17)は「涼やかな山形をアピールできそう」と笑顔をのぞかせた。

研究を通じ足元を見つめ直すことで地域への愛着が育まれる。部OGには県内の市町村職員として働いたり、Uターンで山形に定着したりするケースも増えている。高校生が味方に加われば地域課題解決への道は開ける―。そんな期待を抱かずにはいられない。

(山形新聞)