観光酒蔵ツーリズム
昨年5月のIWCで県産酒は3銘柄が部門最高賞を受けるなど好成績を挙げ、国内外の審査員から高い評価を得た。酒蔵ツーリズムは酒蔵巡りをメインに、本県ならではの観光地見学、体験を組み合わせ、旅行者に五感で山形の魅力に触れてもらう趣向。国内外で認知度が高まっている今こそツーリズム確立の好機だ。
同組合の仲野益美会長(58)は「われわれは県民に育てられた。観光振興に貢献し、県民に恩返ししたい」と語る。東北各県や県ワイン酒造組合との連携も視野に入れる。
19年度内に酒や食、伝統工芸などの商談会を兼ねたフェアの開催を予定し、県も後押しする。「山形を日本酒の聖地にしたい」と仲野会長。非日常を多くの人に体験してもらうことが、観光振興の鍵になる。県産酒は金額では表せない吸引力がある。取り組みは始まったばかりだ。
(山形新聞)