観光湯治場発信、若手が仕掛け
温泉街の旅館、土産店などを営む30〜50代の仲間数人が集会所に顔を見せ、マイクに向かう。今年5月にスタートした「湯治場ラジオ」は、月2回程度のペースで収録を続ける。
ウェブ上で音声を公開する「ポッドキャスト」を活用。特段テーマはなく、自由気ままにおしゃべりを楽しむ。発起人の早坂隆一さん(42)は「リスナーから『緊急事態宣言下で肘折に行けないが、みんなと話しているような気になった』との反応があり、やって良かったと感じた」と笑みを見せた。
7月末に豪雨被害があり、客足が再び遠のく時期もあったが、秋に入り徐々に回復。今後は積雪量に応じて宿泊料金を割り引く恒例のキャンペーンなどで客を呼び込む。早坂さんは「仕事をしながらでもゆっくりできる温泉地。これからの時代に合った湯治場を発信したい」と先を見据える。
(山形新聞)