五能線で
地域活性化へ熱視線

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五能線あきた白神−岩館駅の海岸沿いを走る「リゾートしらかみ」

東能代駅(秋田県能代市)から川部駅(青森県田舎館村)までの147・2キロを結ぶ五能線は、来年7月30日で全線開通80周年を迎える。JR秋田支社は、25年前に設立された「五能線沿線連絡協議会」に当初から加わり、沿線の活性化に取り組んできた。

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五能線を生かした地域活性化について語る石川駅長

昨年、旅行予約サイトを運営する楽天の「旅行好きが選ぶ、おすすめのローカル線列車ランキング」で1位に選ばれるなど、五能線への注目度は全国的に高まっている。これを千載一遇の好機と捉え、北東北全体の観光振興に結び付けたい。

五能線は青森県側の沿線風景などが首都圏で知られているが、今後は秋田県側の活性化に取り組む。
東能代駅は、能代市のおなごりフェスティバルに合わせ臨時列車を組んだり、ジュンサイの生産量日本一の三種町と連携して、ホームで「流しジュンサイ」を乗客に楽しんでもらったりするなど、にぎわいづくりを試みてきた。

能代山本地域には、ジュンサイや世界自然遺産の白神山地に加え、七夕行事の「天空の不夜城」、白神からわき出す水に育まれた白神アワビなど観光資源が豊富にある。これらを基に、地域独自の体験のブランド化が大切になる。

能代市と北隣の八峰町は、五能線80周年に向け、自治体や観光協会などが誘客を目指す組織を立ち上げた。JRも参加し、沿線の能代山本地域の魅力をどう発信するかを模索している。秋田県南部の横手市増田町で、古い内蔵の価値が見直されて誘客につながっているように、もともとそこにあるものを、いかに磨き上げるかが重要だと思う。
青森県で来年行われるデスティネーションキャンペーンは、五能線を観光客誘致に生かすチャンス。地元と連携して、地域を活性化させたい。
(秋田魁新報)