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PRGenki × 秋田県酒造組合

佐々木さんら学生たちは日本酒造りを現場で学んだ

海外での日本酒人気が高まる中、国内においては若者の日本酒離れが進んでいます。一方、若い世代の柔軟な発想で日本酒を活用した新たな取り組みも始まっています。今後の日本酒の在り方について、本県の大学生と酒造組合会長が対談を通じ今後の展望を語り合いました。

造り手の世代交代を機に新たなファンを増やしたい

齋藤会長(以下・齋藤) 秋田県内の酒蔵では造り手の世代交代が進み、五つの蔵の経営者でつくる「NEXT5」に代表される若い造り手たちによって個性あふれる酒が盛んに造られています。同時に彼らが造る味を好む若いファンが増えました。これを好機に、若いファン層をさらに増やしていきたいですね。若い方の中にはまだ日本酒にマイナスイメージを持っている方もいますから。

佐々木さん(以下・佐々木) 私も以前は日本酒をあまり飲んでいませんでした。しかし、マーケティングを学ぶゼミの一環で、大仙市の五つの蔵と、大学、同市が連携して2020年に始めたプロジェクト「醸して大仙」に参加してから日本酒が好きになりました。「醸して大仙」では酒米の種まき、田植え、田んぼ周りの草刈り、稲刈りのほか、酒造りにも携わりました。また、完成した酒を5蔵統一ラベルの「宵の星々」と名付け、イベントなどで販売しました。SNSでの情報発信やアーティストとコラボしたプロモーション動画の作成、5蔵の取材映像をユーチューブで公開するなどPR活動にも取り組みました。

齋藤 業界として非常にありがたい取り組みです。

佐々木 活動を通して蔵人の情熱やお酒に対する愛情にふれ、私も秋田県の産業の振興に貢献できる社会人になりたいと考えるようになりました。

秋田の酒の魅力をもっと国内外に広めたい

齋藤 日本酒は甘辛、濃淡、酸の強弱、スパークリングなど、さまざまなタイプの醸造が可能であり、造り手の個性を出しやすい酒です。各蔵の個性あふれる酒質をより楽しんでいただけるようにPRに力を入れ、県産酒を盛り上げてまいります。輸出も伸び、海外での販売にも可能性を感じています。

佐々木 「宵の星々」のプロモーションを通じて、日本酒ファンの県産酒への期待の高さを感じました。私たちのゼミでは今後も活動を継続し、美酒王国秋田が誇る酒の魅力を国内外に広く発信していく予定です。

齋藤 若い皆さんの発信力を頼もしく思います。今後ともよろしくお願いします。

秋田県酒造組合 会長 齋藤雅人さん
(さいとう まさと)成蹊大学法学部卒業後、都内の衛星放送関連会社や総合酒類会社を経て、1986年に飛良泉本舗入社。97年から父の後を継ぎ26代目社長に。2020年から秋田県酒造組合会長。秋田県にかほ市出身。66歳。

佐々木珠莉さん
(ささき しゅり)22歳。秋田市出身 秋田大学教育文化学部地域文化学科 益満ゼミナール所属。2022年3月に産学官連携で醸造した日本酒「宵の星々」を販売し、同月大手通販サイト吟醸酒部門で売り上げ第2位を記録。県内道の駅での販売会の他、秋田県アンテナショップあきた美彩館や秋田県種苗交換会で販売・PRを経験。

秋田県酒造組合
〒010-0944 秋田市川尻若葉町1-12
TEL018-863-6455
https://www.osake.or.jp/

●お酒は二十歳になってから。 ●お酒はおいしく適量を。 ●飲酒運転は絶対にやめましょう。 ●妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。 ●のんだあとはリサイクル。