独自工夫の健康づくり
全国一斉のチャレンジデー

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住民が毎年楽しみにしている町内対抗の運動会=昨年6月、井川中学校グラウンド

人口約5千人の秋田県井川町は、毎年5月の最終水曜日に行われる全国一斉のスポーツ行事「チャレンジデー」(笹川スポーツ財団主催)を積極活用し、住民の健康づくりを進めている。高齢者の参加を促そうと、町内対抗の運動会と連動させたユニークな「仕掛け」をつくった。

チャレンジデーは、人口規模がほぼ同じ自治体同士が運動した人の参加率を競い合う。秋田県は今年、全国で唯一全市町村が参加しており、取り組みが盛んだ。

井川町は2011年、他県の自治体だけでなく、29の町内会同士でも参加率を競う独自のルールを考案。さらに、各町内の参加率をポイント換算し、同じく町内同士で争う毎年6月の町民運動会の成績に加味することにした。運動会は50年以上も続く町の一大行事だ。

「高齢者が運動会で活躍する機会は限られる。チャレンジデーに簡単な運動をするだけで得点になる仕組みをつくれば、高齢者も運動会を楽しめる上、チャレンジデーも盛り上がると考えた」と町教育委員会。

狙いは的中した。「町内の誇り」を懸けて運動会に臨む人も多く、高齢者が多い町内を中心にウオーキングやラジオ体操の実施などでチャレンジデーに積極参加。チャレンジデー参加率は初回の61・8%から毎年上昇し、今年は82%に達した。

町東部の大麦町内会はチャレンジデーでの運動に力を入れる地域の一つ。会長の菅生専太郎さん(65)は「チャレンジデーも運動会も両方楽しめるようになった」と語る。町教委は「高齢者の健康づくりに運動は欠かせない。今後も取り組みを続けたい」としている。
(秋田魁新報)