「喜多方ラーメンを世界へ」。独自に開発した即席麺を海外へ

喜多方ラーメンの輸出拡大に向けて意見を交わす松崎さん(中央)らメンバー=福島県喜多方市、9月8日

喜多方ラーメンの輸出拡大に向けて意見を交わす松崎さん(中央)らメンバー=福島県喜多方市、9月8日

福島県喜多方市の異業種の若手五人でつくる会津喜多方グローバル倶楽部(くらぶ)は月2回、独自に開発した即席麺を前に熱い議論を交わす。思いは一つ。「喜多方ラーメンを世界へ」。平成26年に喜多方の文化を海外発信するため発足し、第1弾として昨年11月にタイへ約400食を輸出した。これまで5千食以上を売り上げ、販路拡大への手応えをつかんでいる。

メンバーはそれぞれ豆菓子販売店、みそ・しょうゆ醸造元、製麺所、農業、酒蔵を営む。2011年3月の東京電力福島第一原発事故で福島県産品の輸出は厳しく制限された。「福島の安全性、魅力を広く伝えたい」。松崎健太郎さん(40)が中心となり、各業種の特性を生かした喜多方ラーメン開発に取り掛かった。東南アジアへの輸出が緩和されたのを受け、福島県産品に好意的なタイを世界進出の足掛かりとした。

海外のラーメンブームをけん引するのは豚骨ベースの「こってり系」。澄んだしょうゆ味が特徴である「あっさり系」の喜多方ラーメンが受け入れられるのか—。不安がよぎったが、飽きのこない慣れ親しんだ古里の味を信じた。スープ、麺ともに半年間、数10回に上る試作を繰り返し「一番星麺」が完成した。名前には「喜多方の希望の星になりたい」という願いを込めた。

タイでは味が新鮮に映り、二カ月ごとに現地で開いた試食会も効果的だった。今年10月にオーストラリア、12月に香港、来夏にはドイツへの輸出を目指している。国によって味の好みや文化が異なるため、日本貿易振興機構(ジェトロ)などの協力を得ながら試行錯誤を繰り返す。5人の挑戦は始まったばかりだ。問い合わせは松崎さん 電話0241(25)7915へ。

(福島民報)