職場に女性がいることが当たり前の価値観

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ショッピングサイトや実地店舗での商品展開について意見を交わすホップスの工藤昌代社長(中央)と女性従業員=8月17日、盛岡市本宮

盛岡市の住宅街の一角でインターネット関連事業を展開するホップス(工藤昌代社長)は、従業員9人のうち5人を占める女性が屋台骨となり活躍している。自社のショッピングサイトや店舗で東北の隠れた食品や工芸品を販売する主要事業には彼女らの感性が織り込まれ、リピーターも徐々に増えてきている。

同社は1996年に設立し、2005年に東北の逸品を発掘、販売するショッピングサイト「まがりや.net」を開設。シイタケとサボテンから始動した取扱商品は今では627品を数える。商品の紹介記事は取材を含め女性が担い、消費者目線でおいしさの秘密を発信し好評だ。

手描き和紙の財布、伝統工芸品・岩谷堂箪笥(たんす)の端材を使った米びつ—。盛岡市中心部に14年開設した同社初の実地店舗「5858(こやこや)」は女性のみで切り盛りし、店頭に並ぶ珍しい雑貨や食料品に特長を記した紹介文を添えるなど細かな気遣いが光る。「お客さまが商品を手に取り、宝探しのような感動を味わってほしい」。鎌田智代店長(49)は店舗の役割をこう表現する。

企業の働き方改革が進む中、従業員の勤務環境の改善にも余念がない。今後、半日単位だった有給休暇を1時間単位で取得できるようにするほか、従業員間で仕事を補完するため情報共有も徹底し、男女問わず働きやすい体制を整える。

ホームページ制作なども担う同社はデザイナーやプログラマーなど幅広い人材が集まり、事業展開は社内全体で検討。女性経営者の工藤社長(50)は「職場に女性がいることが当たり前の価値観がある。男女の差がなく、従業員がそれぞれの個性を生かせる経営を続けたい」と力を込める。

(岩手日報)