バター餅 「手作り感」に人気
記念日制定し地域おこし

品評会で、さまざまな作り手のバター餅を試食する審査員たち=5月1日、秋田県北秋田市小又の温泉施設「クウィンス森吉」

秋田県北秋田市の家庭で40年以上も前から親しまれている「バター餅」。餅にバターや卵黄、砂糖を練り込んだ地元の茶請けで、優しい甘みと柔らかい口当たりが特長だ。住民たちは「素朴な田舎のスイーツ」として官民一体で売り込もうと、あの手この手を繰り出している。
バター餅を、誰がいつ作り始めたかは分かっていない。「地域の行事の際、ある女性が作り方を参加者に教えたのを機に広まったと聞いた」と話す人もいる。
昨春、テレビ番組で紹介されたことをきっかけに人気が急上昇。直後の大型連休中は土産物店に県内外の客が列をつくり、入荷後すぐに完売するケースが相次いだ。作り手の三浦ナミさん(62)=同市根森田=は「加工所に泊まり込み、1日でもち米約50キロを使った」と振り返る。
地元の製造販売業者らは「日本バター餅協会」を設立。市は「北あきたバター餅」のロゴを商標登録しブランド化に乗り出した。テーマソングと、ゆるキャラの「バタもっち」も登場。味の人気投票も始め、協会を設立した7月23日を「北あきたバター餅の日」と定めた。
昨年11月、47都道府県のおやつが人気投票で味を競うイベントで4位に入賞。その手作り感と素朴な味が、試食した都会の人たちの心をとらえた。同協会の村井松悦会長(69)は「地域を代表する土産物に育てたい」と、既に次の一手を模索している。

【秋田魁新報社】