ぼーっとするぜいたくを

店内で地元の友人と笑顔を見せる小林徹平さん㊥、恵里さん㊧夫妻=7月15日、十和田市奥入瀬十和田湖畔休屋

湖を眺めて、ただぼーっと。「何もしなくてもいいじゃない。こんなに素晴らしい風景があるのだから。最高のぜいたくでは」

十和田湖の新たな楽しみ方を提案するゲストハウスと仕事ができるスペース、カフェを兼ねた店「yamaju」(やまじゅ)が6月、青森県十和田市の十和田湖畔休屋にオープンした。

元土産物店の建物を改修した店の1階は、木をふんだんに使った居心地のよい空間に。書棚には湖畔の読書にお薦めという小説や図鑑、詩集が並ぶ。

開業後、「休みたい」と3週間ほど滞在した人も。日常を忘れてのんびりするためのリラックスチェアを貸し出したり、湖畔で食べてもらうための、おにぎりなどを詰めた弁当セットも提供する。

店を開いたのは地域の計画設計などの仕事にも携わる小林徹平さん(31)、恵里さん(33)夫妻。自宅のある仙台市と2拠点生活を送る。

かつての一大観光地としての輝きがあせ、休廃業施設が目立つ休屋地区で、2人は「湖畔が湖畔らしくあり続けるために」との思いから活動。開業資金の一部はクラウドファンディングで調達した。店には地元の同世代の仲間も集い湖畔に清新な風を吹かせている。

(東奥日報)