老舗の伝統受け継ぐ、飲食チェーン・ドリームリンク

商標権と冷やかけそばの味を引き継いだドリームリンクの「弥助そば 秋田総本店」=2019年10月1日、秋田市

秋田市のJR秋田駅前の「弥助そば 秋田総本店」は、県内屈指のそばどころ羽後町の老舗「弥助そばや」の味を受け継ぎ7月にオープンした。県内外で104の飲食店を展開するドリームリンク(同市)が商標権を譲り受け、観光客らに魅力を発信している。

名物は「冷やかけそば」。つなぎに海藻のフノリを使った二八そばはこしが強く、昆布やカツオのだしを利かせた濃いめのつゆが合う。シンプルながら、長く親しまれてきた「弥助そばや」伝統の味だ。

1818(文政元)年創業のこの店も、後継者不在という悩みを抱えていた。「昔からの味をどうつないでいくか」。今も羽後町で店に立つ6代目の金昇一郎(こん しょういちろう)さん(76)が困っていたところ、ドリーム社の村上雅彦社長(57)が手を差し伸べた。

同社の従業員は、金さんの下でそば打ちから全てを学んだ。村上社長は仙台、東京への店舗展開も検討しており「古くからある伝統を守り、広め、後世に伝えていくことも自分たちの役割」と話す。

同社は、2年前にも後継者不在で廃業の危機にあった鹿角市の酒類製造・販売の「かづの銘酒」の事業を継承。「千歳盛」などの銘柄を絶やすまいと奮闘している。

(秋田魁新報)