あおもり藍、応用広く医療分野にも

せっけん、消臭スプレー、革製品も。「あおもり藍」を活用した多彩な商品と吉田久幸代表理事=10月3日、青森市本町5丁目

伝統的な藍染め染料としての利用はもちろん、藍の抗菌・防臭性の高さを生かしたせっけんや消臭スプレー、無農薬栽培ならではのお茶やお菓子まで、多彩な商品が目を引く。

原料は青森県産の藍「あおもり藍」。青森市などの休耕田を活用し契約栽培されている。2010年に宇宙飛行士山崎直子さんがあおもり藍のポロシャツを着て宇宙に滞在したことでも知られる。

「藍一つから衣・食・住と展開できる。しかも安心で安全。そんな素材はなかなかない」。同市の「あおもり藍産業協同組合」の吉田久幸代表理事(77)が語る。06年の組合設立以来、大学や金融機関の支援を得ながら、産業化に取り組んできた。

最近では東北医科薬科大(仙台市)の佐々木健郎教授(55)が、有効成分を藍エキスとして抽出する技術を確立、利活用への可能性が広がった。インフルエンザ対策、潰瘍性大腸炎や糖尿病の改善といった医療分野のほか、農薬の代替品としての活用など、幅広い分野での応用が期待されている。

吉田代表理事は「まずは地元の企業に活用してもらいたい。農業者所得の向上にもつなげたい。産業化への道はまだこれからです」と話す。

(東奥日報)