スマート農業に光り/福島・紅梅夢ファーム

ドローンを使って大豆畑に農薬を散布する社員=2020年9月7日、福島県南相馬市

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した福島県南相馬市小高区の農地の上空を、小型無人機(ドローン)が飛び回る。紅梅夢ファームの社員は、ロボットやドローンを使ったスマート農業に挑戦し、基幹産業の再興を夢見る。

自動運転のトラクター、農薬散布用のドローンを駆使し、コメ、菜種、タマネギ、大豆を生産している。情報通信技術(ICT)を活用してタンパク質や水分の含有量を記録する。データを分析し作付けに生かす。最新技術で作業を省人化し、担い手不足の解決への糸口を探る。

2020年度の作付面積は全品目を合わせて約70ヘクタールで、2022年度には100ヘクタール、2027年度には200ヘクタールにまで拡大させる方針。コメは福島県オリジナル品種「天のつぶ」。パックご飯に加工し、全国に出荷している。来年秋には敷地内にライスセンターを構え、200ヘクタール分の処理能力を持たせる。

正社員6人のうち、5人が40歳以下の若手農家。佐藤良一社長(66)は「ロボットやドローンの力を借りることで、経験が浅くても農業に参加できる。他地域のモデルを目指す」と誓う。

(福島民報)