三沢・IT企業「ヘプタゴン」

民家を活用したシェアオフィスで1人で仕事をする立花社長=2020年9月17日、青森県三沢市

青森県三沢市のシェアオフィスの一室にあるIT企業「ヘプタゴン」の立花拓也社長(36)の仕事場はシンプルだ。社員5人は同県八戸、弘前両市と仙台市で別々に働く。「ITはリモートワークに向いている職種。新型コロナウイルスでも何も変わっていない」と立花社長は言う。

三沢市出身の立花社長は仙台市のIT企業で働いていた時に東日本大震災に遭遇。「仙台では震災を契機に人が集まり新たな動きが見えたが、地元はそのまま。将来に危機感があった」。2012年にUターンして起業し、ゴボウなど規格外の地元野菜の通販サイトを立ち上げた。

クラウドサービスを使って数日間で制作したサイトだったが、予想以上の反響があり、場所を問わず仕事ができるクラウドの魅力にも気づいた。事業を拡大し現在は東北中心に約100社にサービスを導入する。

「顔を知らない100万人より、身近な100人を幸せにしたい」がモットー。高齢化などの問題は地方で顕在化し、課題がある場所ほどIT企業は活躍の場が多いと実感する。「東北で課題を解決できれば3年後の東京、10年後の世界で役立つサービスになるはず」と将来を見据える。

(東奥日報)