青森生まれの「スコップ三味線」
祖父と孫共演 息ぴったり

aomori

「カンカン、カラカラ、カンカカン」―。BGMに乗って打ち鳴らされる軽快な金属音が響く。青森県が生んだエンターテインメント芸、「スコップ三味線」。〝演奏歴〟30年の家元舘岡屏風山(びょうぶざん)=青森県五所川原市、本名高橋弘行さん(51)=が、宴会芸として編み出した。
スコップを三味線に見立てて、ばちは栓抜き。「簡単、手軽、そして誰も、演奏を失敗しない」(舘岡さん)のが魅力で、今や公演依頼や指導希望が殺到。舘岡門下の愛好家は3万人を超え「世界大会」が開かれるまで知名度が高まっている。
家元の一番弟子は孫娘で五所川原中央小学校1年の山田七聖(ななせ)さん(7)。祖父の演奏を聞き、見よう見まねで始めたのが2歳の時。今ではベンチャーズから津軽民謡まで華麗なばちさばきで家元をうならせる。
舘岡さんの娘で、七聖さんの母紗江子さん(27)は「自分が子供のころは、父の演奏姿が恥ずかしくて…。でも娘の楽しそうな表情を見て、あらためて父を見直した」。舘岡さんは「芸事を通じて、孫とここまで意気投合できるとは思わなかった」と大笑いする。
舘岡さんが経営する同市金木の「津軽すこっぷ三味線快館(かいかん)」では連日、体感ステージショーを開催。来館者は舘岡さんの指導で演奏体験できる。時々ステージに上がるという七聖さんは「恥ずかしがらないで一生懸命たたくと、上手にできるよ」と、演奏の極意を教えてくれた。

【東奥日報社】