「遺産」の麓で自然体験/秋田県八峰町の「あきた白神体験センター」

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東には世界遺産の白神山地を仰ぎ、西には日本海の大パノラマ―。大自然を舞台に、さまざまな体験を通して家族との絆を強められるスポットが、秋田県八峰町の宿泊型体験活動拠点施設「あきた白神体験センター」だ。山や海をフィールドに「心と体に効く」と銘打った体験メニューが親子の絆を深めてくれる。
白神山地の登山や天然ブナ林が残る森の散策、海辺での自然観察、シーカヤック、野趣あふれる白神こだま酵母を使ったパンづくり。豊かな自然が織りなす非日常の空間での活動は、親子や家族の大切さを再確認する場となるようだ。昨年度は1万719人が訪れた。
観光シーズンの夏は、県内外から家族連れが訪れる。昨年に続き、親子5人で秋田県横手市から訪れた佐々木康之さん(50)は「家族をリセットする場」と語る。
磯浜の海岸で家族全員が水遊びしながら、石をひっくり返し生物を探す。兄弟で虫捕り網を貸し借りし、ヤドカリやイソガニを見つけて声を上げる。家族による共同作業でコミュニケーションを深めながら、子どもの想像力を引き出したり、親子のぬくもりを感じたりする時を過ごした。
「子どもが生まれた時は、それだけで幸せだったが、家にいると、勉強や部活動などに期待し欲が出る。でも自然の中では力も抜けて、子どもの新たな発見や成長も感じられる」と佐々木さん。人と人をつなぎ親子の懸け橋ともなる自然を前に、笑みを浮かべた。
問い合わせはあきた白神体験センター(0185・77・4455)へ。
【編注】「あきた白神体験センター」は秋田県山本郡八峰町八森字御所の台53の1、電話0185・77・4455

【秋田魁新報社】