低カロリーで味自慢
レストラン扇(青森県弘前市)

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青森県弘前市扇町の弘前脳卒中・リハビリテーション病院内に2005年、「レストラン扇」がオープンした。店主の幸山兼栄さん(58)=同市=は、健康的なメニューを開発・提供する外食・中食産業の調理人「あおもり食命人(しょくめいじん)」。病院内という場所もあって、塩分や栄養バランスに気を遣い、油も極力使わないようにして一食600キロカロリー以内に抑えている。

 
平均寿命が全国最下位にある青森県。食命人は、県が県民の健康改善対策の一環として昨年から育成を始め、8月末現在で146人が登録している。「お客さんに体に良いものを食べさせたいというこだわりを持って仕事をしてきた」と幸山さん。新聞で食命人の育成を知り、すぐに応募。4日間の研修では、安心・安全で旬の県産食材を生かした食事を提供することが、健康維持に大切なことを学んだ。

レストランでは1カ月ごとにメニューを変える。地元の旬の食材を麺に練り込んだり、添えたりする「旬菜麺」を提供。だしのうま味を生かして塩分量を抑える取り組みにも力を入れている。味付けにもこだわり「少量で味に深み、甘みが出る」(幸山さん)という、温泉熱を利用して熟成させた大鰐町のみそを使う。

「体に良い旬の食材のおいしさを引き出すように努力している」と幸山さん。9月からはメニューに塩分濃度とカロリーの表示を始めた。「将来的には店を増やし、健康食を広めたい」と夢を描く。

【東奥日報】