栄養豊富 桑の葉食品
シャン・ド・ミュリエ(仙台市)

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仙台市の農事組合法人「シャン・ドゥ・ミュリエ」が商品化した「桑パウダー」は、東日本大震災の被災地で生まれた健康食品だ。「体調がよくなったと、まとめ買いする人もいるほどです」。組合の菊地柳秀代表(71)は思わぬ反響に驚く。

桑の葉を粉末にしたパウダーは、ミネラルや食物繊維を豊富に含む。抹茶に似ていて、水やお湯に溶かして飲むだけでなく、菓子や料理の材料としても活用できる。

菊地さんは、津波で自宅や農地が被災し、農機具も失った。桑の6次産業化に乗り出したのは、被災地支援を続けるNPO法人「日本ハビタット協会」(東京)の山本博子専務(64)の提案がきっかけだった。

「桑は塩害に強い上、手間が掛からず、無農薬で栽培できる。先祖伝来の農地と地域コミュニティーを取り戻す力になればと思った」と山本さんは振り返る。

2012年の冬、がれきを撤去した菊地さんの畑で試験栽培を開始。翌年5月、ボランティアの手を借りて、浸水農地や宮城県内の耕作放棄地に計7000本を植えた。

年2回収穫できる葉は業者に委託して粉末にする。生育は順調で、ことしは150キロの生産量を見込む。「販路を拡大し、生産から販売まで全て自分たちで手がけられればいい」と菊地さんは意気込む。

60グラム入り1100円で販売。連絡先は組合(電話022・288・5684)。

【河北新報】