対面販売が一番の売り
秋田・ババヘラアイス

akita

道路沿いやイベント会場などで、高齢の女性がパラソルの下にちょこんと座っている。客が来ると、へらを巧みに使って2色のアイスクリームを盛り付ける。秋田県民におなじみの「ババヘラアイス」だ。4月から11月上旬まで県内各地で販売する。バラの花のように盛りつける「バラ盛り」も人気を呼んでいる。

おばあさんを意味する「ババ」が、「ヘラ」で盛るからババヘラアイス。誰が呼び始めたのかは、はっきりしない。旧若美町(現男鹿市)周辺で1955年ごろに始まったようだ。

ブームの火付け役は、県内に10社ほどある業者の中で最大手の進藤冷菓(進藤永三社長、男鹿市角間崎)。2001年にババヘラアイスを商標登録して首都圏などで売り込むと、県外でも徐々に知られるようになった。

ババヘラアイスを楽しみにする観光客も増えている。同社の進藤博永専務(41)は「対面販売が売り。基本は秋田に来て食べてもらうこと。観光の呼び水になれば」と言葉に力を込める。

秋田県では10月4日に、国民文化祭が開幕。11月3日の閉幕まで県内外から多くの人出を見込み、ババヘラも販売に力を入れている。

売り子の一人、潟上市の桜庭キサ子さん(69)は「観光客にババヘラと一緒に秋田の食や文化も宣伝したい。一人でも多くの人が秋田を好きになってくれたらうれしい」とほほ笑んだ。

【秋田魁新報】