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「牛タンと並ぶ名物に」
仙台マーボー焼そば(仙台市)

中華料理の定番メニューを組み合わせ、香ばしい中華麺の焼きそばと、熱々のマーボー豆腐を一緒に楽しめるのが、仙台市のご当地グルメ「仙台マーボー焼そば」だ。宮城県中華飲食生活衛生同業組合は「牛タンと並ぶ仙台名物に育てたい」と意気込む。

焼くか揚げた麺に、マーボーあんをかければ、具は何でもOK。組合のキャラクター「認定人 Mr.Chin(ミスター・チン)」の舌にかなうのが条件で、市内を中心に43店舗が認められた。

隠し味にみそや塩を使ったり、ナスや海産物を加えたりと、店ごとに味に特徴があるため、食べ比べも楽しめる。

1970年代前半、市内の中華料理店で店員に出した賄い食が始まり。知る人ぞ知るメニューとして、一部の店でほそぼそと提供されてきた。

2013年にテレビ番組で紹介されて人気に火が付き、組合は同年10月に「仙台マーボー焼そば推進委員会」を作って本格的に売り出し始めた。

市はご当地グルメ「伊達美味(うま)」の新名物としてPR活動を後押し。10月から袋入りや箱詰めの商品の全国販売が始まり、家庭でも味わえるようになった。

推進委委員長の大柳憲太郎さん(40)は「注文が10倍に増えた店もあり、手応えを感じている。各地から食べに来てもらえるぐらい、全国的な知名度を上げたい」と力を込める。

【河北新報】