サバ味噌をサンド
国見バーガー(福島県国見町)

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ご当地バーガーで町おこし—。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後に国見町で生まれた、サバの味噌煮をバンズ(パン)に挟んだ「国見バーガー」が話題を呼んでいる。一風変わった組み合わせだが、味噌だれとパンの絶妙な味わいは意外性があって人気だ。国見バーガーの広がりとともに震災被災の町に活気も出てきた。

2011年3月、同町は役場をはじめ多くの建物が地震被害を受け、原発事故による放射線不安も加わって活気が失われつつあった。同年、暗い雰囲気を振り払おうと、町民有志が「名物作り」の一環としてご当地バーガーの開発に着手。全国にファンを持つ町内の鮮魚店の「サバの味噌煮」と、地元で人気のパン店のバンズを使って試行錯誤を重ね、震災から1年後の12年3月、町民にお披露目した。

同町は宮城県に接する山あいの町。古くから海の幸を日持ちさせるため加工法が工夫され、味噌煮やしょうゆ煮は各家庭で親しまれてきた味だった。なじみ深い味の国見バーガーは町内ですぐに浸透した。

積極的なイベント出店とバーガーの意外性は県内外で知名度を上げた。今月、隣町で開かれた東日本初のご当地バーガーグランプリではグランプリを獲得、名実ともに福島を代表するご当地バーガーに成長した。

仕掛け役の一人、同町商工会青年部長の佐久間友和さん(37)は「町の元気を発信し、町を知ってもらいたい」と話す。

【福島民友】