インタビューとうほく創生Genkiプロジェクトに期待すること
「とうほく創生Genkiプロジェクト」に期待すること
各地でそれぞれ大きな力を持つ東北の新聞社が連携し、地方創生に関するプロジェクトを進めることは意義深い。地域の問題点は何かを分析し、解決策を見いだしてほしい。そして国に対し、関連する施策のメニューを提案するぐらいの気概でやってほしい。
人口が増えていたころ、地方は企業誘致など中央の力に頼り、何とかなっていた。徐々に人口が減少している現在、必要なのは地域住民一人一人の覚醒で、観光とサービス業といった地方の産業が伸びなければ、国全体が衰退してしまう。観光で来日する外国人に対し「日本は東京と京都だけではない」と、積極的に東北をアピールしてほしい。
東北の良さは心の豊かさと温かさ。自由な時間があり、広い住宅がある。自然が残っており、再生可能エネルギーのポテンシャルが極めて高い。山形県産のオリジナル品種「つや姫」は日本で一番おいしいコメとの評価が定着した。プロジェクトを通じ、東北の住民に「行動すればできる」という示唆を与え、働き方の改革につなげてほしい。