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中野イベント2015東北復興大祭典なかの

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東北6県の主要新聞社7社で構成する東北七新聞社協議会は、「とうほく創生Genkiプロジェクト」の一環として10月24、25の両日、東京都中野区で開かれた「2015東北復興大祭典なかの」で、東北各県の食材を使ったオリジナルカレーを販売した。山形県鶴岡市のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行オーナーシェフが監修した「とうほく創生Genkiカレー」。山形市出身のタレント橋本マナミさんが応援大使を務め、交流人口の拡大を目指し、豊かな東北の食材をアピールした。

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「今まで食べたカレーの中で一番だ」「東北の食材のおいしさがよく分かった」。東北の食の魅力を詰め込んだ「とうほく創生Genkiカレー」を味わった人たちからは次々と笑みがこぼれる。用意した1120食は2日間で完売。昼食時には販売ブースに長い列ができる盛況ぶりだった。

カレーには、青森県の田子(たっこ)ニンニク、秋田県の比内地鶏、岩手県のジャージー牛ヨーグルト、山形県のサクランボジャム、宮城県の大豆「ミヤギシロメ」、福島県のトマトを使用。ご飯は山形県のブランド米「つや姫」を使い、1皿500円で提供した。

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「東北の食材が一つでも欠けたらこの味は表現できない」。レシピを監修した鶴岡市のイタリアンレストン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行オーナーシェフは強調する。それぞれの食材の特長を生かすために試行錯誤を繰り返し「洗練され、何度も食べたくなる味に仕上がった。1皿2千円でもおかしくない」と太鼓判を押す。

雲一つない青空が広がった大祭典2日目の25日。会場は大勢の家族連れでにぎわった。「東北の食材をふんだんに使用した特製カレーです」。販売ブースのスタッフの元気な声に誘われ、昼すぎには次々と人が訪れた。購入者には、レシピや東北のガイドマップを配り、協賛するキリンビールが岩手県遠野産のホップを用いた「一番搾り とれたてホップ生ビール」の試供品を無料で配布した。

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特設ステージでは奥田シェフと、カレー応援大使でタレントの橋本マナミさん(山形市出身)らがPR活動を展開。カレーをよく食べるという橋本さんは「初めての味。すごくおいしい」と満面の笑顔でアピールした。各新聞社の担当者が食材のパネル写真を掲げ、特徴やこだわりの生産方法などを紹介。奥田シェフと橋本さんが「たくさんのおいしい物を味わいにぜひ東北を訪れてほしい」と呼び掛けた。

4姉妹で来場した高橋幸枝さん(70)=東京都練馬区、主婦=は、カレーを味わいながら「コクがあっておいしい。ぜひ家庭でも作ってみたい」。数年前に東北各県を旅行した渡辺昂紀さん(25)=千葉県船橋市、公務員=は「また東北に行きたくなった」と笑顔を浮かべた。東日本大震災後はボランティアでがれき処理に携わったといい、「東北には愛着がある。これからも自分なりにできることをしたい」と話していた。