人・産業金属プレス加工・カミテ。 新たな挑戦果敢に
県の誘致企業として1988年に創業。当初はソニーのラジオ部品を製造していたが、現在は医療機器部品を中心に約200種類を手掛ける。
シャント抵抗器は回路の電流を検出するための部品。発送電や蓄電用の機器に取り付けられる。弘前大と共同開発した大型の大電流用で、全国でも数社しか製造していない。
これからの製造業の在り方については「時代に求められているものを先読みしなければならない」と力を込める。
医療分野では機器の小型化がさらに進むとみて、12年から弘前大や秋田県産業技術センターと共同で、超微粒子状の金属を用いた内視鏡やカテーテル部品の研究開発に着手。成形実験を重ね、19年までに製品化を目指している。
次世代自動車分野も成長の柱に育てたいと考えている。上手社長は「残り0・1%をおろそかにすると、満足のいく製品にならない。それがものづくりの難しさであり、楽しさでもある」と語った。
(秋田魁新報)