人・産業情報通信技術(ICT)を活用した幼児教育の充実
設立は2013(平成25)年5月。東日本大震災、東京電力福島第1原発事故からの復興支援が目的だった。これまで展開してきた事業は、子どもを対象にしたコンピューターのプログラミング教室の開催や自社アプリを活用したお絵かき体験の実施など。郡山市と東京都の2カ所に拠点を構え、菅家社長と社員がアイデアを出し合い、新たな事業展開を模索している。
幼児教育の充実につなげようと、保育所の環境整備にも力を入れる。保育士の事務負担を軽減させるため、保育施設向けの業務支援システム「スマホイク」を開発した。園児の健康状態や保育士の出退勤時間などをタブレット端末で入力。入力したデータを自治体と共有することで、保育所が自治体に提出する書類作成の手間を省くなど、事務作業を効率化する仕組みだ。
保育士の健康状態などを考えた勤務体制の構築にも結び付け、働きやすい職場づくりを後押しする。郡山市や東京都世田谷区の民間保育所がシステムを導入しており、同社は人工知能(AI)を活用して改良を重ね、自治体向けシステムの提供も目指している。
「未来を担う子どもたちのために変えなければならないことがたくさんある」と菅家社長。「子どもたちに明るい未来を」との思いが、菅家社長を突き動かす原動力になっている。
(福島民友)