食会津喜多方グローバル倶楽部
昔ながらの蔵が立ち並ぶ市中心部のふれあい通り商店街。一角にある喜多方ラーメン神社にはカメラを手にした観光客が集う。「物珍しさで写真を撮る人も増えてきた」。神社で販売を始めてから10月で半年。同倶楽部会長の松崎健太郎さん(41)は「ラーメンを食べた後、市街地で散策する際にソフトクリームで一息つける流れを定着させたい」と力を込める。
市によると、年間約185万人の観光客が訪れるが、そのほとんどがラーメンを食べて帰路に就くため、滞在時間が平均約4時間と短い。このため、同倶楽部は観光客に休憩所として利用してもらおうと、食後のデザートとなるソフトクリームを開発した。
ラーメンとソフトクリームのかけ離れた食べ物を融合する作業は、試行錯誤の連続だった。メンバーが知恵を出し合い、会津産のバニラに特製のしょうゆを配合。キャラメルのような味に仕上げた。ナルト状の餅やお好みでトッピングできる黒こしょう、アサツキ、チョコチップも準備。割り箸を使って食べるアイデアも評判になった。
周辺では定番の抹茶から変わり種の酒粕(さけかす)、エゴマ、ピーナツまで各店舗の特色を生かしたソフトクリームが販売されている。「もっと田舎のゆったりした雰囲気を味わってもらえるようにしたい」と松崎さん。同倶楽部を中心とした取り組みが観光客の滞在時間延長の鍵を握る。
(福島民友)