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仙台駅近くに農産物直販施設「AOYA」

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宮城県産の野菜や加工食品をそろえ、JR仙台駅近くにオープンしたAOYA=9月28日
JR東日本が宮城県内の農業者や食品加工会社と設立したJRアグリ仙台は9月、JR仙台駅近くに農産物直販施設「AOYA(アオヤ)」をオープンした。特別栽培の野菜や質の高い加工食品など宮城の食材がそろう。都市型の農産物直販施設ならではのサービスもあり、にぎわっている。

仕入れ先は、無農薬栽培などを実施している宮城県内の約50の生産者で、脱サラした新規就農者や若手農家も多い。担い手の支援に加え、ベテランが育てない珍しい野菜が入手できるためだ。店頭には、ウリの一種のサンディーダなど見慣れない野菜も並ぶ。

10月下旬には、JRアグリ仙台が借り上げた水田で栽培したコメ「AOYA米」も登場。加工品もこだわりの品ばかりで、オリジナルのモッツァレラチーズや宮城県産の小麦粉などが人気だ。珍しい都市型農産物直販施設であるアオヤの顧客は、市中心部のマンションの住民やオフィス街で働くOLが多い。少量の野菜のニーズが高いため、大根やゴボウ、カボチャなどは客の希望のサイズにカットして販売する。周辺のホテルに宿泊した訪日外国人旅行者(インバウンド)もよく訪れ、果物などを買っていくという。

併設する飲食店「VALNICO(ヴァルニコ)」は、アオヤで販売している野菜を使ったメニューを提供。実際に味わってから、気に入った野菜を買うこともできる。

店長の佐藤香世子さん(56)は「仙台駅に近いので、観光やショッピングで来仙した方にも立ち寄ってほしい。仙台土産には笹かまぼこや牛タンだけではなく、宮城県産野菜もお薦めです」とPRする。

アオヤの営業時間は午前10時〜午後8時。定休日はなし。

(河北新報)