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同制度では地区の棚田を使ってコメやダイズ、ソバを作る「オーナー」の参加者を募集。参加者は種まきから収穫まで年7回ほど地区で活動し、収穫したコメと、コメから造った日本酒「棚田の煌(きらめき)」をもらえる仕組みだ。
揚津地区は積雪が1メートルを超える豪雪地帯で、100人ほどが暮らしている。若い世代は少なく、斎藤忠一会長(76)は「自分たちだけで地域を盛り上げるには限界がある。外部とつながりをつくるのが大事だ」と強調する。
本年度も8組が参加して田植えをしたが、地区で見つかった地滑りの影響で活動は中止に。田んぼに影響はないが、地滑りの収束が見通せなかったため、やむを得ず中止した。コメやダイズの栽培は地元の農家が引き継いでおり、収穫したコメやダイズは商品化する予定だ。同協議会は来年度の制度再開を目指しており、斎藤会長は「制度を地域の生きがいにつなげ、さらに盛り上げていきたい」と前を向く。
(福島民友)