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「福幸豆腐」で福島に元気を

郡山とうふセンター社長の大須賀雅彦さん

「福島で一番うまい豆腐で、福島に元気を」。福島県郡山市の郡山とうふセンター社長の大須賀雅彦さん(42)は豆腐作りに懸ける熱い思いを語る。
「福島に幸あれ」との願いを込め、4月に「福幸(ふっこう)豆腐」を発売した。「震災で落ち込む福島を元気にしたい。豆腐で何かできないか」。試行錯誤の末に完成させた福幸豆腐の味は、以前から知り合いだった料理人・陳建一さんの心を動かした。「食を通じて福島の未来を応援したい」と、陳さんが全国各地で行っている料理イベントに、食材として福幸豆腐が並ぶようになった。
売り上げ1丁につき5円は、義援金として県の「東日本大震災ふくしまこども寄付金」に寄付する。福幸豆腐には、福島県に生きる子どもたちへの希望も込められている。
同社が作る豆腐は一貫して手作りにこだわり、厳選した国産大豆を使っている。「豆腐は電子レンジで少し温めると、出来たてのようになってうまいんだ」と豆腐職人ならではのアドバイスも。さまざまな種類のたれや食べ方を試し、豆腐をおいしく食べてもらうための研究も欠かさない。
「郡山で頑張っている姿を全国に伝えたい」。福幸豆腐には、大須賀さんの思いが詰まっている。
商品の問い合わせは、郡山とうふセンター(電話024・943・0521)へ。

【福島民友新聞社】