観光「秋田犬」を呼び水に
目玉はJR大館駅前に今春オープンした市観光交流施設「秋田犬の里」。展示室には火曜〜日曜、約10匹の秋田犬が入れ代わり登場。触れ合うことができるほか、秋田犬グッズも販売されている。スタッフが「外国人を見掛けない日はない」と話すほど盛況だ。
7月中旬、展示室に登場したのは赤毛の雄「勝大」。ザギトワ選手に贈られた雌「マサル」のきょうだいだ。シンガポールから家族4人で訪れたウォン・エヴァさん(17)は「かわいくて気品も感じる」と満足そうに語った。
地域連携DMO(観光地域づくり推進法人)の「秋田犬ツーリズム」が、擬人化した秋田犬が歌い踊りながら周辺市町村をPRする動画を配信し、話題を集めたことも観光客増加の要因になっている。
「近隣市町村と連携し、さらなる誘客を図りたい」と市観光課。「忠犬ハチ公」でも知られる秋田犬を呼び水に、周遊観光につなげられるか注目される。
(秋田魁新報)