人・産業秋田から世界へ作品発信/「つむぎ秋田アニメLab」
櫻井社長は都内などで約15年間、アニメーターを経験。2017年に独立し、前身の制作会社を設立した。アニメ人気の高まりから首都圏では慢性的にアニメーター不足となり、人材確保のため埼玉県川口市から秋田市に本社を移した。
秋田市を選んだのは、秋田公立美術大と同大付属高等学院の存在が大きい。「アートの基礎を学んだ優秀な人材を確保できるのが秋田の魅力」と櫻井社長。
現在は秋田、川口の両スタジオで28人が働く。将来的には秋田のスタジオだけで300人規模に拡大したい考えだ。アニメ業界ではフリーランスが珍しくないアニメーターを正規社員として雇い、安心して働ける職場をアピールする。
今後はアニメ番組だけでなく、企業や自治体の情報発信にアニメを活用してもらうビジネスにも乗り出す。櫻井社長は「企業や自治体へのアプローチを始めた。新たなビジネスモデルを秋田で作りたい」と意気込む。
(秋田魁新報)