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観光秋田ワーケーション推進協/首都圏の人を呼び込もう

秋田ワーケーション推進協会の設立会見に臨んだ伊嶋さん(右から2人目)。協会理事らとともに誘客に向け意気込んだ=2020年11月5日、秋田市山王の秋田県庁
温泉に入ったり、地ビールを飲んだり、時には演劇を鑑賞したり—。旅先を楽しみながら仕事もこなす「ワーケーション」を首都圏からの誘客に生かそうという取り組みが秋田で動きだした。

11月には民間企業を中心に秋田ワーケーション推進協会が設立された。県内や首都圏の企業や大学、自治体など計85社・団体が加盟(11月時点)。設立の中心的役割を担ったのは、事務局長を務める伊嶋謙二さん(64)=男鹿市出身、千葉県在住=だ。

地方活性化に取り組む一般社団法人「創生する未来」(東京)の代表理事でもある伊嶋さんは、ワーケーションへの関心の高まりが「地方にとってチャンスだ」と考え、昨年から協会設立の準備を進めてきた。

県内の受け入れ拠点の一つに、仙北市田沢湖のシェアオフィス・仙北コンプレックスがある。劇場や温泉を備える「あきた芸術村」内にあり、仕事と休暇を両立できる環境が整う。芸術村を運営するわらび座が醸造した地ビールも味わえる。

「こうした特色を生かした『秋田モデル』が確立できれば、楽しみながら働ける場として選ばれる可能性は大いにある」と伊嶋さん。推進協会は来年以降、50社から年間千人ほどの誘客を目指す。

(秋田魁新報)