観光秋田ワーケーション推進協/首都圏の人を呼び込もう
11月には民間企業を中心に秋田ワーケーション推進協会が設立された。県内や首都圏の企業や大学、自治体など計85社・団体が加盟(11月時点)。設立の中心的役割を担ったのは、事務局長を務める伊嶋謙二さん(64)=男鹿市出身、千葉県在住=だ。
地方活性化に取り組む一般社団法人「創生する未来」(東京)の代表理事でもある伊嶋さんは、ワーケーションへの関心の高まりが「地方にとってチャンスだ」と考え、昨年から協会設立の準備を進めてきた。
県内の受け入れ拠点の一つに、仙北市田沢湖のシェアオフィス・仙北コンプレックスがある。劇場や温泉を備える「あきた芸術村」内にあり、仕事と休暇を両立できる環境が整う。芸術村を運営するわらび座が醸造した地ビールも味わえる。
「こうした特色を生かした『秋田モデル』が確立できれば、楽しみながら働ける場として選ばれる可能性は大いにある」と伊嶋さん。推進協会は来年以降、50社から年間千人ほどの誘客を目指す。
(秋田魁新報)