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観光秋田犬ツーリズム(大館市)/デジタルマップで街歩き

現在の地図(右)は青い丸、古地図は赤い円で現在地を示している大館市の街歩きデジタルマップ=2021年8月、秋田県大館市

スマートフォンに表示された古地図を見ながら、当時にタイムスリップした気分で街歩き—。秋田県大館市の地域連携DMO(観光地域づくり法人)秋田犬ツーリズムが作成した「街歩きデジタルマップ」。これを使えば地域の江戸時代などの古地図がスマホに表示され、昔の街並みに思いを巡らせながら散策できる。

デジタルマップは観光客らに街歩きを気軽に楽しんでもらおうと作成した。現代版の地図として大館市、北秋田市、小坂町、上小阿仁村の4市町村分があり、このうち古地図は上小阿仁村を除く3市町の4地域分を作った。

大館市の古地図は1728(享保13)年と1933(昭和8)年の2種類。市民の憩いの場である桂城公園は1728年には大館城本丸、1933年は小学校の敷地だった。スマホ画面からはその移り変わりが見て取れる。

大館市の現代版地図には飲食店の場所や情報を示したグルメ地図、バスルート地図などもある。秋田犬ツーリズムの大須賀信事務局長は「新型コロナウイルス下で非接触ニーズが高まる中、案内所で紙の地図を求めることも少なくなる」と語る。同ツーリズムのホームページからマップにアクセスできる。

(秋田魁新報)