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観光音声ガイド付き自転車「ナビチャリ」/「フォルテ」(青森)

ナビチャリの機能を説明する葛西代表取締役(左)=2021年8月、青森市

青森市のIT企業「フォルテ」が開発した「ナビチャリ」は、衛星利用測位システム(GPS)と連動した音声ガイド付き自転車。利用者は耳をふさがない骨伝導型のヘッドセットを装着し、運転しながら安全にルート案内や観光ガイドを多言語対応で聞くことができる。

同社がナビチャリを開発したのは8年前。全国10自治体の観光地などで導入実績があり、新型コロナウイルス下において、屋外で密にならないサイクルツーリズムとして改めて注目を集めている。

一般的な「レンタサイクル」と一線を画するのが、自転車に取り付けたGPS端末の活用だ。同社の端末は手のひらサイズで簡単に取り外しでき、東京五輪のセーリング競技に採用された実績がある。同社は、GPS端末から流れる「指令」を受けて地域を周遊したり、宝探しの点数を競ったりするイベントやゲームを自治体や観光協会などに提案している。

同社の葛西純代表取締役は「人は移動することによって消費行動が喚起される。GPSを使ったイベントの実施で地域に眠っている資源を掘り起こし、消費アップにつなげられれば」とさらなる活用に期待を寄せる。

(東奥日報)