Genki

農産物のおいしさ「見える化/伊達のベンチャー開発

撮影画像で味をグラフ化するアプリ。農産物のおいしさが見える=2021年8月、福島市

この果物はどのくらいおいしいのだろうか—。スーパーの店頭に並ぶ農産物を見ながら思ったことはないだろうか。そんな悩みを解決するシステムがある。

スマートフォンやタブレット端末で撮影した農産物のおいしさを瞬時に解析し、グラフで「見える化」するアプリだ。福島県伊達市の農業系ベンチャー「マクタアメニティ」が完成させた。

アプリでは撮影した野菜の画像の色の情報を、データベースに蓄積された野菜の色と味の相関関係に関するデータと照らし合わせることで個体の味を判定する。「甘味」「酸味」「うま味」「苦味」「塩味」の5項目で、撮影した個体と同種の農産物の平均値の差が分かる。100〜0の偏差値で示され、現在、トマトやキュウリ、キャベツ、サクランボ、ブドウ、リンゴなど18品目を解析できる。

2018年4月にサービス提供を開始。消費者向けの提供はこれからだ。同社の幕田武広社長(62)は「農産物の価格は市場の需給バランスに影響されやすい。『味』が価格設定の指標の一つとなれば、ブランド価値を守り、風評被害にも対抗でき、農家の所得向上につながる」と期待を寄せた。

(福島民友)