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宮城県登米市/石ノ森農場 山内健太郎さん(39)/ ICTで栽培最大効率化/収量、市平均の1・7倍に

光合成が進む環境に管理されたハウスでキュウリを手にする山内健太郎社長=2021年9月、宮城県登米市中田町

扉を開けると、キュウリの森が広がっていた。宮城県登米市中田町にある石ノ森農場の農業用ハウス。約50アールの敷地に幅8・5メートル、長さ84メートルのハウスが7棟連結して建つ。キュウリ計約6千株が所狭しと並ぶ。

ハウス内の環境を24時間体制で管理するのは、情報通信技術を活用した複合環境制御システム。温度や湿度、二酸化炭素(CO2)濃度、日射をセンサーで覚知。天窓や遮光シート、CO2発生装置をコンピューター制御で動かし光合成を最大限に引き出す。

山内健太郎社長(39)は「このハウスの目的は栽培の最大効率化だ」と説明する。ハウス内の平均収量は10アール当たり年間約30トンで、登米市地域の平均約18トンより1・7倍も多い。ハウスの収穫量は年間約150トンで、市内最大規模を誇る。

山内社長は、学生時代に農業研修のため1年間滞在したオランダで施設園芸の最先端を目の当たりにした。その光景が忘れられず、家業の農業を継いだ後、2020年度に総事業費約1億5千万円でハウスを建設、20年7月から栽培を始めた。「まだ収量に伸びしろはある。若いスタッフと一緒に農業を盛り上げたい」と力を込める。

(河北新報)

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2022年11月12日(土)